お金だけじゃない!マイホーム購入と賃貸ってどっちがお得なの?

「このまま家賃を払い続けるんだったら、買った方がいいんじゃないかな?」

なんて考えたことはありませんか?

マイホームを購入するのが夢という方も少なくはないと思います。
マイホームは人生の中で大きな買い物のひとつです。

あなたもそうだと思いますが、何十年もローンを組んで買う人がほとんどです。

なので、マイホームの購入を失敗したくないですよね。

マイホーム購入の失敗をしないためにも、購入と賃貸にそれぞれどんなメリットとデメリットがあるのかを知って欲しいのです。

購入と賃貸を比較する時には、トータルでかかる費用だけで判断しがちです。

ですが実はそれだけで判断すると、失敗してしまうかもしれません。

ですのでこの記事では金銭面だけでなく、他の要素も含めて購入と賃貸についてのメリットとデメリットをお伝えします。

マイホーム購入

まずはマイホーム購入のメリットとデメリットについて、それぞれ3つずつお伝えします。

購入のメリット1 資産になる

マイホームを購入することで、あなたの所有物になります。
なので子供や家族に、財産として残すことができます。

また万が一お金に困った時には、家を売却してお金にすることもできます。

購入のメリット2 自分の好きな間取りの家に住める

間取りや内装・インテリアを自由にアレンジすることができます。
賃貸だとリフォームや改築をすることができませんよね。

マイホームを購入することで、あなたが考えた間取りで家を建てることができます。

さらに子供の成長や将来の状況によって、リフォームや改築、増築をすることができます。

例えば、

・親の介護が必要になったので、バリアフリーにしたい
・親と一緒に住むので増築したい

など。

あなたの好きなように手を加えることができるのは、嬉しいポイントではないでしょうか?

購入のメリット3 安心感を持てる

マイホームを購入することで「自分の城」という安心感が持てます。

またローンの返済が終わってしまえば、住む場所に困らなくなります。

つまり老後の住まいの不安がなくなるわけですね。

人によってはこのことが、マイホームを購入するもっとも大きな理由かもしれません。

購入のメリット4 万が一のときにローンがなくなる

家を購入したときに、ほとんどの場合は住宅ローンを組むと同時に、「団体信用生命保険」というものに加入をします。

「団体信用生命保険」とは、ひとことで言うなら住宅ローン専用の生命保険のことで、略して「団信(だんしん)」と呼ばれるものです。

この「団信」に加入することによって、万が一住宅ローンの債務者が死亡した場合や、高度障害状態になって、住宅ローンの支払いができなくなったときに、この「団信」による保険で住宅ローンが精算されるというものになります。

要するに住宅ローンを組んでいる人が死亡や高度障害状態になったときは、その後の住宅ローンの支払いをすることなく、家に住み続けることができる、というわけです。

一般的には夫婦であれば夫の名義で住宅ローンを組むことが多いかと思います。

たとえば不慮の事故で夫が死亡してしまった、というときに「団信」に加入していることで、その時点で残っている住宅ローンの残高は保険で精算されることになります。

残った家族も住宅ローンがなくなり、そのまま安心して家に住み続けることができるということになります。

もちろんこのような不幸な事態にならないことが一番ですが、万が一のことがあった場合、これは賃貸にはない大きなメリットのひとつになります。

続いては、マイホーム購入のデメリットについてお伝えします。

購入のデメリット1 賃貸よりも初期費用がかかる

マイホーム購入の初期費用は、賃貸の場合とは比べられないくらい高額です。

なので購入時に資金を作ることができるかが、購入の大きなハードルとなっています。

購入のデメリット2 修繕・管理費用がかかる

マイホームを購入した場合には初期費用や住宅費以外にも支払うものがあります。

・設備メンテナンス費用
・固定資産税
・相続税

など。

将来的には付帯費用も考えておく必要があります。
これらは住宅ローンの支払いが終わった後にも残るものです。

物件そのものの金額に目がいってしまいがちですが、修繕・管理費用も購入の時点である程度予測し、資金計画に入れておかないといけません。

購入のデメリット3 価値が変動する恐れがある

マイホームを購入する時には、

「高額な価格に見合った価値がある」

と判断して、購入を決めると思います。

ですが土地や建物の価値が、一気に下落するケースもあります。

マイホームを買うという期待感だけが先行し、購入した後に発生したギャップに悩まされることも少なくはありません。

賃貸のメリットとデメリット

では賃貸の場合のメリットとデメリットはどうでしょうか?
こちらも3つずつご紹介します。

賃貸のメリット1 住み替えがしやすい

賃貸であれば、ライフスタイルの変化に柔軟に対応することができます。

たとえば、

・子供が増えたので、部屋数を増やしたい
・職場が他県になったので、住む場所を変えたい
・親の介護が必要になったので、実家の近くに住みたい

などです。

部屋数の増減や場所の移動、住み替えがカンタンにできるのが賃貸のいいところです。

ライフスタイルの変化に柔軟に対応できることが最大の魅力といえます。

賃貸のメリット2 設備メンテナンスの必要がない

購入の場合は、経年劣化によって修繕が必要になってきます
ですが、賃貸の場合には不要です。
建物や設備などの維持補修は、貸主が経費を負担します。

また、固定資産税や相続税などもかかりません。

賃貸のメリット3 初期費用が高額ではない

賃貸の場合には初期費用が購入ほどかかりません。
敷金・礼金が数ヶ月分で数十万円くらいです。

最近では、敷金礼金がない物件も増えてきていますので、ほとんどかからないところもあります。

賃貸のデメリット1 ずっと支払い続ける

あたり前ですが、物件を借り続けている限りは、家賃は発生します。

収入が減ったり、退職したりしても支払い続ける必要があります。
特に老後も家賃を払い続けないといけないのです。

その場合にどのように支払い続けるのか?
ということが、とても大きな課題です。

賃貸の場合には、老後の金銭的な負担が大きいという問題があります。
会社を退職して収入が減っても、家賃は減らないですからね。

このようなことが、とても大きな課題です。

それだけでなく、購入する場合と違い「団信」はありません。

ですので家族で賃貸物件に住んでいる場合、稼ぎ頭である夫が亡くなった場合は家計の収入が激減するかと思いますが、家賃は変わりません。

このような場合は、今住んでいる家から引っ越しせざるをえない状況になってしまいます。

賃貸のデメリット2 壁に穴を開けるだけでも許可が必要

賃貸の場合、部屋は貸主のものです。

なので基本的に貸主の許可なしに、物件に手を加えることはできません。

リフォームすることはもちろん、壁に穴を開けることすらできません。

自分好みに部屋をカスタマイズすることは基本的に難しいです。

賃貸のデメリット3 自己資産にならない

賃貸では、家賃を払い続けても自分のものにはなりません。

子供のために家を残したいと思っている場合には、この点について考える必要があります。

購入と賃貸は結局どっちがいいの?

ここまででマイホーム購入と賃貸について、それぞれメリットとデメリットをお伝えしてきました。

それぞれのメリットとデメリットをまとめた表がこちらになります。

正直な話、マイホーム購入と賃貸は「こちらにすべき!」と結論づけるのは難しいところです。

今回紹介したメリットとデメリットでも、どこに「重点」を置いているところがひとりひとり違うからです。

・「賃貸のメリットの方が良い」
・「マイホーム購入のデメリットの方が良い」

など、いろんな価値観があると思います。

まとめ

賃貸・購入、どちらも有益な差が見出せないということをお伝えしました。

ですがマイホーム購入の意思が固まるまでは、賃貸にするというのが現実的な答えだと思います。

そもそも、

「これから一生、購入したマイホーム」
「これから一生、賃貸住宅」

という考えは賢くありません。

あなたや家族の将来設計に合わせて、マイホーム購入と賃貸の選択をしていきましょう。

About the author: kuboyuusuke

■鹿児島市・下荒田で不動産をしている八幡小・天保山中出身で昭和53年生まれです。 男の子2人と女の子が1人で5人家族です。 ■趣味はバスケ、釣り、飲み会、まちづくりです。 会社は現在、妻&僕の2人で奮闘中です! ■鹿児島で初めての「シングルマザーシェアハウス」や「人の繋がるレンタルスペース」、「障害者も住みやすい賃貸住宅」など不動産を通じて人と社会に貢献する事を生きがいとしてます。 ■約10年前に発足した「八幡青年会」という地域貢献活動も自分の生きがいとなってます。 ■好きな言葉は「世のため人のために」&「利他主義」 ■主な資格 ■宅地建物取引主任士 ■宅建協会相談員 ■不動産キャリアパーソン ■住宅ローンアドバイザー ■トラストバンク鹿児島(異業種のプロチーム) ■八幡青年会 副会長 ■鹿児島東倫理法人会 元副会長 ■東谷山小学校おやじの会 会長

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